VPSサーバーとは?
VPS(Virtual Private Server)サーバーというのは、日本語で言うと「仮想専用サーバー」のことです。そんなVPSサーバーは1台のサーバーを複数のユーザーで共用するという点から見ると、共用サーバーによく似た存在に思えるかもしれません。一方で、そのような特性を持ちながらVPSサーバーは仮想的にサーバー1台を丸ごと利用できる専用サーバーと同程度の機能を利用できるよう設定されているのが特徴です。そのため、性能や負荷に対する耐性は専用サーバーに当然軍配があがります。
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また、物理サーバーに障害が発生した際にはそのユーザー全員が影響を受けることになります。また、VPSサーバー利用時は回線を共用する形になるので、利用状況によっては専用サーバーよりレスポンスが悪くなるリスクも高めです。ただし、その分だけVPSサーバーは専用サーバーに比べてかなりリーズナブルな料金でそのサービスを利用することができます。その点は大きなメリットと言えます。それゆえに、年々そのユーザーは増えています。
一方で、その設定の自由度が高い分だけ安全性の確保のためには自ら適切な設定や運用管理を行わなければならない点には注意が必要です。つまり、レンタルサーバーのようにサポート体制が十分なことは少なく、VPSサーバーを構築しただけのデフォルトの状態では適切なセキュリティ対策はまずできていません。その利用にあたっては適切なセキュリティ対策を自らしっかりと構築しましょう。それにあたってサーバーの選び方をしっかりと理解する必要があります。
なお、VPSサーバーとよく混同される存在にVPNサーバーがありますがこの両者の違いとは、前者が仮想専用サーバーを意味する一方、外部ネットワークから特定のネットワークにアクセスする必要があるときに使われるのが後者です。そのため、この表記が似ている両者はその性能は全く違います。もし社外から社内ネットワークに接続できる環境を実現したいなら、VPNサーバーを企業側があらかじめ構築しておくことが必要です。