メールサーバーとは?
メールサーバーは、メールの送信と受信の役割を持つサーバーのことです。このサーバーにはPOP3とSMTPと呼ばれる2種類のサーバータイプがあり、それぞれに違う役目を担っていることを覚えておきましょう。まずSMTPサーバーについてですが、こちらはメールを送る役割を持っています。送信者のメールソフトから送られた内容を受け取り、受け取り主のIPアドレスを割り出し、最後に受け取り主のSMTPに送るのが仕事です。
一方でPOP3サーバーはSMTPから送られてきたメールを受け取り、個人個人へと受信させる役割を持っています。実はメールサーバーを利用する1人1人がメールボックスという箱を所有しており、その箱にメールを入れるのがPOP3の仕事です。郵便局員が手紙を届けてくれるときも、宛て先をちゃんと確認して正しい人の手元に届くようにしてくれます。それをイメージすれば、こうしてアルファベットが並んでいてもややこしさが軽減されることでしょう。また送られたメールを誰に届けるのか、その送り先の見つけ方に関わってくるのがDNSサーバーです。DNSとは送信先のIPアドレスを割り出す仕事をしており、この機能がなければ絶対に送りたい人のところへは届いてくれません。IPアドレスはインターネット上の住所のようなもので、日頃は意識していなくても皆が所有しています。メールアドレス内に存在するドメインを参考にDNSと連携を取るのが特徴なので、この2つが互いに協力することで円滑なやり取りが可能になるわけです。
このように多種のサーバータイプが共存し、メールサーバーは構築されています。インターネットが当たり前にある現代ではそこまで気に留められませんが、数秒の間にメールが届くこのシステムは創成期当時では画期的でした。膨大な量の文字数や写真を添付しても遅延はなく、僅かな容量で何万という数を保存しておけるのも便利な部分です。更にSMTPとPOP3が独立しているおかげで、送信側のSMTPは常に稼働していられるメリットがあります。もし送信側と受信側が同じところで処理されていたら、このようなことはできずやり取りにも遅延が生まれているはずです。いつ送られても瞬時に対応できるのは、こういう秘密があったからなのです。この概要に目を通せば、改めてその凄さに気付けることでしょう。ふとした瞬間にこれらの機能を思い出してみると、便利さに感謝する機会も多くなるはずです。
こちらのページでは上記の情報をもとに自身でメールサーバーを構築する方法をトピックに上げています。興味のある方はこちらもチェックしてくださいね!