
“仮想的なサーバーを構築するVPSは、有料や無料を含めて国内外で様々なサービスが提供されています。サーバーは大きく専用と仮想に分けることができて、それぞれにメリットとデメリットがあります。
前者の専用サーバーは、文字通り1ユーザーに1台のサーバーが割り当てられる方式です。他のユーザーと共有しないので、サーバーの性能を独り占めできますし、自由度の高さが拡張性と共に手に入ります。ただ自由度が高い分だけ専門的な知識が求められますから、初心者よりも中級者以上に適しているといえるでしょう。また、コストも比較的高めなので、本当に専用サーバーの性能が必要か判断してから選択を行うことが大切です。
イメージ的には戸建てに近く、リフォームで増改築が行える感じだと表現できます。対する仮想サーバーもやはり、名前のように仮想的なサーバーと説明することが可能です。複数台の物理的なコンピュータを並列化して、そのリソースを複数のユーザーに分割することで、無駄のないVPSの提供を実現しています。
専用サーバーと比べると、やや他のユーザーの影響を受けますが、それでもクリティカルな現場でなければ気にならない程度です。
コストを抑えつつ自由度も拡張性も維持されていますし、何よりコストパフォーマンスが高いのが魅力です。
仮想サーバーのVPSなら保守管理を任せられるので、その点のコストや手間を気にせずに済みます。ハードウェアの仕様を細かくカスタマイズしたり、OSを自由に選択するのは困難ですが、代わりに初心者でも使いやすいメリットがあります。まとめると、専用サーバーは性能が高く専有できる一方で、初心者には難しいハードルが存在します。
仮想サーバーは絶対性能こそ専用サーバーに譲るものの、自由度やコストのバランスが良く、初心者でも使えるのが強みです。料金はサービスや選択するプラン毎に異なりますが、一般的に専用サーバーよりも手頃な点は共通します。ハードウェア構成や性能でプランが選べますから、内容に納得した上で選択したり運用が始められます。
ハードウェアとOSレベルの自由度は制限されますが、ソフトウェアレベルなら割とかなり自由に変更できます。標準で便利なソフトウェアが用意されていたりするので、どれを選べば良いか悩んでしまう初心者でも安心です。セキュリティ面はVPSのサービス提供元に任せられるので、セキュリティ対策の知識が不足している人にも、VPSは有力な選択肢になり得ます。”