自分のホームページやサイトを引っ越しさせる際には、併せてメールサーバーの移行も必要になることがあります。正しく行われないと引っ越し後にメールが使えなくなったり、不便さを感じることも多くなるでしょう。そのためこの移行手続きは滞りなく確実にやりたいところなのですが、これから失敗しないための手順を徹底解説していきます。

まず新しく移行するレンタルサーバーの方で、メールアドレスの発行を行います。予めサーバー構築に併せてドメイン設定をしておき、そのレンタルサーバーに記載されている案内に沿って発行してください。微妙な違いがそれぞれにはあるものの根本的な手順は一緒ですし、どこで発行するにしても大きな混乱はないはずです。経験者のブログや投稿も存在しますから、それを参考にすると疑問の解決がスムーズになるでしょう。
メールアドレスを発行して無事に設定が完了すれば、今度はDNS、所謂ネームサーバーの切り替えをしてください。これが済めばいよいよ新しいメールサーバーの方で稼働が開始され、古い方が使えなくなります。この切り替え自体も未経験から簡単にでき、比較的壁にはなりにくい部分です。
ところがこの中で失敗しないための重要なポイントがあり、それが古いメールの方の受信設定をPOP設定にしておくことです。これは古い過去のメールを移行後も残しておくための大切な設定で、POP設定を忘れてしまうとネームサーバーの切り替えをした瞬間に過去のものが一斉に消去されてしまいます。逆に消したいときにはこれを逆手に取っても構わないのですが、意図しない削除に遭遇しないよう配慮しておきましょう。これはかなり重要なポイントです。
最後に、新しいメールサーバーの方でアカウントの新規作成を行います。ホスト名やユーザー名、パスワードにポート番号といった情報を設定し、試験的に何通か送ってみてもいいでしょう。ここでの失敗ポイントは基本的にありませんので、ここまで来ればゴールと思ってください。
ちなみにネームサーバーの切り替えは、意図したときにすぐ完了するとは限りません。数時間から、最長で1日ほど掛かる可能性があります。時間に余裕を持って、切り替え作業を行う人が少ないであろうタイミングを狙うのも有意義です。いずれにしても、慌ただしくホームページやサイトの引っ越しをするのはおすすめしません。時間にゆとりを持って、落ち着いて挑戦すれば失敗しないまま完了できるはずです。