自己管理専用サーバーとは、自分で運用しなければならないサーバーのことを言います。通常、ウェブサイトを運用する際には外部のホスティングサービスを利用することで、サイトをインターネット上に表示しています。端末の管理や運用などはサービスを提供している運営側が全て行ってくれるので、障害発生時や性能の向上などは全て運営の業務として扱われているのです。
しかし自己管理型の場合はサイトに何らかの障害が発生した場合は全て自分で処理をしなければなりません。自己管理型の場合は専用ホスティングなので、運営元はサービスの障害発生に関しては何も介入してくれないのです。例えば、Wordpressを使用したウェブサイトを専用ホスティングのサーバーを使って表示させたとして、そのサイトがハッキングされた場合、データの補修やセキュリティ対策などは全て自分で行わなければなりません。
専用ホスティングの場合はデータベースのバックアップなども自分で行う必要があるので、サービスの提供に集中したい場合は自己管理型を使用することは避けたほうが無難でしょう。データのバックアップなどは自動化のツールを利用することで対処可能ですが、一定のツールの開発スキルが必要になりますし、初心者の方には難しい点もあります。一方で、運営元に管理を任せてしまうと料金が高くなってしまうことがあります。通常のブログサイトの場合は運営に任せるタイプの場合は、一年で5000円から1万円程度のお金が必要になるのです。運営元によっては更に高額になることも多く、機能も限定されています。クラウドサーバーのように追加でDBをインストールさせたり、管理用のログを追加させたり、ウェブアプリケーションのサービスを提供させたいと思っても、運営が管理するタイプのものでは実装させることが出来ないのです。
そのため自己管理型は機能の追加と低価格化のために利用していくことが良いでしょう。クラウドであればサーバーのリソースが独立しているので、他のユーザーと資源の奪い合いをしてしまうこともありませんし、サービスの提供を継続させることが出来ます。運営に一任させるタイプのデメリットは機能が限定されているだけでなく、場合によっては障害が発生したとしても自分が介入できないことにあるのです。自己管理が徹底できる方であれば専用ホスティングの物を利用したほうが、サービスの継続が行いやすくなります。