メールを送信するためのシステム

メールサーバーに深く関係している原理

携帯でメールを送るとき、また各ブロードバンドで配布されているフリーメールアドレスを使用するときなど、人によってメールアドレスを使い分けていると思われるが、中にはメールソフトを利用している人もいるだろう。ただこのソフトを利用してのメールの送受信においては、例としてあげた携帯電話のメールの送受信とはその仕組みが異なっていることを知っているだろうか。メールなんてどれもこれも似たような機能だろうと思っている人が大半かもしれないが、実のところ機能は特別異なっているわけではないにしても送信と受信についてはちょっとした説明を行わなくてはならない。その仕組みを説明するに当たって、『SMTP』という言葉が出てくるわけだがこちらも専門職の人でもない限り単語だけ聞いても、何を意味しているのか分かる人は少ないと思う。SMPTとは『Simple Mail Transfer Protocol』というもので、日本語訳にすると『簡易メール転送プロトコル』というものだ。

とにかくメールソフトを送信するにいたってのシステムになっているわけだが、具体的にどのようなものなのかをここから簡単に話していこう。

SMPTって何だろう

メールサーバにメールを送信するためのプロトコル、いわゆるメールを確実に送信するために定められた手段や規約といったことを意味しているということだ。このプロトコルがあるからこそ確実に相手へとメールが届けられており、そもそもこの機構が存在していなければ満足にメールを送信することも出来ない。そんなプロトコルの1つとして、SMPTというメール送信に必要なシステムについてだが、ここにはちょっとした二つの側面が存在している。その側面とは、

  • 1:一般のユーザーが電子メールアプリケーションを利用することによって、メールサーバーにメールデータを送信する利用方法
  • 2:メールサーバーから別のメールサーバーに対してメールデータを送信する利用手段

といったものになっている。一つ目の側面については普段から利用しているユーザーが多いことから一般的といえる、しかし二つ目の側面として提示した内容について何を言っているのだろうと分からない人が多いと思う。ではこの二つ目の側面について、もう少し掘り下げながらシステムについて話をしていこう。

SMPTをもちいてのメール送信において

メールソフトからメールサーバーへとSMPTを用いてメールを送信する場合においてはとても簡単で、送信するためにSMPTを使用することでメールサーバーへとメールを送ることになる。そして受信相手にはのちほど詳しく説明するが『POP3』といったまた違うシステムを利用することによってメールを受け取ることが出来る。この時において送信した人間と受信した人間が利用しているサーバーは『同一』でなければならない。つまり、ドメイン名が同じものを使用していなければメールのやり取りをすることは出来ないことを意味している。

だが実際に同じドメイン名を利用している人もいるが、必ずしも相手が同じドメイン名を利用しているわけではない。そうなると相手方へと送ることは出来ないのかと聞かれたら、そんな問題は現に発生していない。そしてそうした別の次元に存在しているサーバー同士を連結する手段として二つ目のサーバーからサーバーへのやり取りに話を移すことになる。

所属しているドメインという組織が異なっているため、一つ目の手段ばかりで解決できない事は散漫している。メールの世界でも同種のサーバー同士でやり取りをしているときもあれば、別サーバーにメールをしなければならない場合もある。とにかくメールを送らなければならないわけだが、この時SMTPによるある機能が稼動することにより、メールの送受信を仲介してくれていた。それはメールを転送するという術である。

この手段はメールサーバは取り合えず受け取るだけ受け取った後、そのメールを正しく配送するためにまず最初に最適と思われるサーバーにメールを転送する。この手段を繰り返すことによってようやく別のサーバーに所属しているドメイン組織を見つけ出し、そこから受信相手を探り出すことで届けられるわけだ。二つ目の側面としてSMTPとはこの転送を繰り返すことによって無事に受信先へと配送を可能としている。

基本性能としては変わらない

二種の側面はあるが、プロトコルとしての基本性能が変わるわけではない。なぜかというと、SMTP上ではデータを受け取るほうのサーバーは相手がメールクライアントかメールサーバかといった問題は、ほとんど問題として挙げられないためだ。SMTPにおいて最も気にしなければならないものとして、データを受け取るサーバが自分宛てなのかどうかだけだ。自分宛なら保持するために機能を稼動させなければならない、違うのであれば転送するための機能を用いなければならない。

手段こそ異なるが、原理という点では何かが変質するわけではない。ただそれでもやはり解釈として考えても、この二つの側面がまるで一緒であるというわけではないことだけは分かってもらいたい。SMTPと呼ばれるシステムがどの場面でどのように利用されているのかを知ることで、このSMTPをより深く知ることが出来るのだと、そう思っていただけたら幸いだ。

メールあるある

メールサーバーの仕組みを考える